モノづくり

中国シンセンで家電商品の企画・設計・量産をしています

OEM/ODMの現場

今回は工場のご案内です。
宝安区沙井戸という所にあります。「深圳空港」に近い場所です。
香港との境界で「羅湖口岸」または「福田口岸」という駅があり
地下鉄で約1時間半です。


香港空港から入る場合「深圳湾」行のリムジンを使うと便利です。
乗り場は第三ターミナルに行く途中にあります。



工場の入り口 RUIBETE TECHNOLOGY CO.,LTD.
通称RBTと言ってます。
親会社はRUSTEC 、現地の家電関連の日系メーカーの人たちには
名が通ってます。


正門の右手の庭には獰猛なチベット犬が2匹います。
エサは生きたニワトリ、普段は仲良しらしい。

従業員数は約200名ですが関連会社を含めると2000名くらい
おります。主な事業は日系企業のEMS(組立請負)と自社オリジナルの
デスクライト、アロマディフューザ、モバイルバッテリーとか
商品数は多いです。


ISO9000という認定も取得しており、まぁまぁの管理レベルはです。
下の写真は実装基板の組立する機械です。

上と同じくSMTマシン


アロマディフューザの組立作業  


プラスチック成型工程と倉庫

だいたい こんな感じです。


訪問、見学 大歓迎です。


まぁ中国なので気楽に、ご連絡して頂けれは、お迎えに参上します。

バーチャル・フレーム アロマディフューザ

火のように見えますが、実は本物の火ではなく霧です。
構想は3年くらい前からあったので今年になってから量産化しました。


きっかけは加湿器のミスト(霧)にオレンジ色の強い光をあてたところ、
一瞬炎に見え、これは何か応用はないかと考えアロマディフューザ
にたどりつきました。


しかしそう事は簡単ではなく試作、実験のくりかえしで
失敗の連続、作った試作機は300台以上になりました。


                      構造はかなり複雑です


    




新商品、sagiri アロマディフューザー


発売前に特許、実用新案、意匠登録など申請および取得出来ました。
コピー天国の中国ですが最近はかなり厳しくなり、
それなりの効果はあります。


現在、Amazon {ZIAN\JP}と家電量販のノジマで販売しています。

タマゴアラーム Alarm clock and light

こんな物を作りました、設計・金型・生産も自前です。


ベッドライトにもなる目覚まし時計です。
頭を触ると色が変えられます。クロックでは珍しい充電式です。


ここまで機能があるとさすがに乾電池式は無理だったんで、
スマホなどのACアダプターが使えます。


廉価版の多いアメリカAmazonでランキング3位、
価格は少々高いですが機能を分かってくれるお客様が
購入してくれてます。ちなみに2万台/lot 年間5-7万台です。


つまり価格と数量は必ずしも、比例しないという典型です。
日本では未発売です。




新商品、たまご型アラーム・クロック付きムードライト

中国工場

                 深圳は 人口1250万人の大都市です


シンセンでかれこれ10年、小物家電商品の企画から量産までしている
技術屋のジジイです。


最近知ったのですが、多くの人が中国のECサイトや電子城から商品を仕入れて
日本のサイトで売ってるんですね、


話には聞いた事があったんですが、youtubeを見て知りました。


それは問題が多く、大変そうです。 私たちから見たら無謀にみえます。


私たちはその類は絶対に使いません。電子部品でさえニセモノがあるからです。


例えば温度試験、振動試験など信頼性試験をすると顕著に出ます。



日本向けODM/OEMで商品を作り大手家電量販で扱って頂くまで、うるさい事を言われながら、


大変な労力と時間をかけ、しかも販売後の保証までする訳ですから、


その辺の市場で買ってきた物の品質が良いわけ有りません。


この国は何でも有りですから、やはり工場に入り込んでやらないと、
良い商品は出来ないと思います。そこは中国だからです。